「普通」が良いということ

本日も私のブログを読んでいただきありがとうございます。

以前、観光地の占いの館で働いていた時のこと。
場所柄、本気で占って欲しいと思うお客様より「冷やかし」半分の方が多いという
特徴がありました。

そこではよくお客様から自慢の声が聞かれました。

特に「手相」を自慢してくるオヤジ。

おそらく過去、誰かに
『貴方の手相は凄いですね。これ家康の手相と同じじゃないですか』なんて
言われたことがあるんじゃないでしょうか。

私の目の前に座ると
「俺の手相は数万人に一人らしいよ」と言ってご自身の手のひらを見せてくる。

こんな自慢をする男性の手相は
ほとんどが別名「天下取りの手相」〈ますかけ線〉を指していいます。

万人に一人と言ってますが・・・
手相は一人ひとり違うものなので
「ますかけ線」だけでいえばそんな自慢するほどでもないかと思うのですが
この手相を持っている男性はホントに自慢気に言うんですよね。

そして決まって占い師に言われたい言葉として
【波乱万丈】という言葉。

まぁ、男の浪漫を彷彿させるのでしょうかね。

ただ・・・
実際に
休日、観光地に家族で訪れる人に
本物の【波乱万丈】な宿命の男性はいませんでした。
ごくごく普通の平和な人生を送っている方々ばかり。

でもね、
ごくごく普通の人生って良いじゃないですか。
こんな平和な時を過ごせていることに感謝してほしいなと思うのですよ。

そんな彼らに「幸せで良いじゃないですか」というと
ますかけ線を持ったオヤジ達は少々不満げに帰っていくのですけどね。

あ・・・
いましたね!
一瞬にしてこれは「波乱万丈な男だ」と思った男性が。

とても薄かったけど「ますかけ線」を持った男性で
その人の手にはますかけ線はありましたけど、右手の小指は第2関節から無かったなぁ。

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